本命にチキン南蛮

アラサーオタク主婦が「好き!」を勢いだけで語ってる

恋愛マンガに飽きた人にこそオススメしたいマンガ「ディスコミュニケーション/植芝理一」

植芝理一先生の「ディスコミュニケーション」という漫画を知っているだろうか。

アニメ化した「謎の彼女X」の作者、植芝理一先生のデビュー作だ。

 

謎の彼女Xが好きな人ならぜひ読んでほしい漫画だし、謎の彼女Xを知らなくてもぜひ読んでほしい漫画なので、紹介していくよ! 

 

ディスコミュニケーションとは?

ディスコミュニケーション(通称ディスコミ)は1992年〜2000年に月刊アフタヌーンで連載されていた植芝理一先生による青年漫画

 

不思議な少年松笛と、そんな松笛に恋をした戸川の摩訶不思議恋愛漫画である!

 

恋愛漫画とは言いつつ、物語で出てくるのは民俗学神道、心理学などで、とても独特な恋愛漫画となっている。

 

ストーリーは「冥界編」「学園編」「内宇宙編」「精霊編」で構成され、計17巻の単行本が発売され、2012年には新装版が全7巻発売された。

 

また、新装版6巻には単行本では未収録「眠り姫」「芝田教授の家庭の事情」「桜に願いを」が収録されており、単行本で読んでたぎょ。は大喜びして歓喜の舞を舞ったと言われている。

 

ディスコミのあらすじ

ーワカラナイカラ 好キニナル 好キニナルカラ ワカラナイー

 
ごく普通の女子高生戸川 安里香は、ある日突然学校のかわり松笛 たか臣(「たか」は作者造語のため変換できず)を好きになってしまい、告白する。
 
そのまま松笛は戸川を自宅に連れて行き、松笛の自宅は廃墟のような建物。
部屋の中には奇妙な像やお面、お札などが散乱しており、戸惑う戸川。
 
そんな戸川に松笛は
「自分を好きになった女の子の襟足を剃ってみたい」
と要求するのだった。
衝撃的な事件から始まった2人は一応付き合うことに。
 
松笛から戸川へのお願いはとても奇妙なもので
「たくあんを噛んでる音を聞かせて」
「涙を飲ませて」「足のつめ切らせて」
と普通じゃ考えられないものばかり。
 
戸川は松笛のお願いをききながら、
「どうして私は松笛くんのことが好きになったんだろう」
その疑問の答えを見つけるべく松笛と行動を共にし、様々な不思議な体験をする。 
 

ディスコミのここがやばい

あらすじの時点でやばそうな漫画だと思った君、正解です。

 

いろんな意味でやばい漫画です。

 

書き込みがやばい

ページいっぱいに書き込まれた文章やイラスト。

どのページも緻密に書き込みがされており、ストーリーに関係なくただ作者の好きな特撮やYMO、思想、おもちゃについてが書かれているものもある。

 

主人公たちの後ろで奇妙な格好をする生徒、黒板の落書き、掲示板のポスター隅から隅まで読んでいたらキリがないくらいだ。

 

物語の本筋とは関係なくとも、その書き込みがディスコミという漫画の世界観を作り上げている。

 

フェティシズムがやばい

松笛くんから戸川へのお願いも「涙を飲ませて」「唾液飲ませて」だったりとなかなかなものばかりだが、そればかりではない。

 

スク水を着る美少年、体に2人の幼馴染から絵を書かれる美少女

女の子っぽい男の子と男の子っぽい女の子

催眠術で園児になる戸川などなど…

今あげているのは割とましな部類だと思う…思う…。

 

エロティックだけど、エロじゃないんだよ

そこの微妙な匙加減も読んでわかってほしい。 

松笛君の謎がやばい

冥界編で松笛を抹殺するために現れた男女2人。

本来ならば松笛と戸川は出会う存在ではなく、戸川は別の存在と結ばれるはずだった。罠により冥界の奥へと連れていかれた松笛、戸川も松笛を追いかけて冥界へと向かう…。

松笛は謎の術使うし、人間じゃないみたいな発言あるし…存在自体が謎だ…一体何者何だろう…

 

松笛が何者なのか、漫画でぜひ確認してほしい!

 

私的オススメポイント

死をテーマにした結構重めの話もあれば、フェチ全開の話、切ない話、日常の話など、ストーリーも割と何でもありの物語何だけど、戸川の「私はどうして松笛君を好きになったんだろう」が芯としてしっかりあるから、ごちゃごちゃだけど読みやすい。

 

なぜ自分が松笛のことを好きになったのかを知りたいから、

戸川は色々なお願いを聞くし、冥界にも追いかけて行く。

 

そんな戸川が松笛を追いかけている(松笛に振り回される)ばかりかと思ったら、とある話で松笛が戸川をどう思っているかがわかるシーンがあるんだよなぁ。

こういうとこ入れてくるからたまんない。

 

好きな話はたくさんあるけど

「夏が来る」「天使が朝来る」かなぁ。

どっちも内宇宙編に収録されているので、ぜひ読んでみてください。

 

まとめ

単行本も新装版も出てなくて、今は電子書籍しかないみたいだけど、

ぜひ読んでもらいたい、ディスコミ。

 

ここまで読んで恋愛漫画じゃないじゃんって思ったかもしれないが、

恋愛マンガなんだよ、ちょっと摩訶不思議が付くだけの、恋愛マンガなんだよ。

 

植芝先生の新作「大蜘蛛ちゃんフラッシュバック」もなかなかなフェチを秘めた作品なので、こちらも次の機会に紹介します。