田舎暮らし、スローライフ、最近よく耳にする言葉!でも正直、宮崎というド田舎に住んでる私からすれば、田舎暮らしはオススメできない。田舎者が田舎をすすめない理由を聞いてほしい。
私は宮崎県の市内に住んでいる、宮崎県の中では県庁所在地ということもあって、宮崎の中では一番栄えているところだ。ただ、九州の中でさえ、遅れているところだから、東京なんかと比べると…お察しください。
私は今まで宮崎で生まれ、宮崎で育ってきた。
旦那も宮崎、実家は山の中にある。
旅行で他県に行くことはあっても、住むことはない。
なので、今から私が書く記事は田舎者による、田舎ディスだ。都会に出なかった田舎者の遠吠えと思って読んでほしい。
みんな、田舎暮らしに何を求めているの?
田舎暮らしがしたい人は、何を求めているのだろうか。
ネットで調べてみると、こんな感じかな。
「自然がある」
「空気がきれい」
「人が優しい」
「のんびりできる」
「都会での暮らしに疲れた」
「物価がやすい」
確かに、自然は豊かだし夏は川、山、海で遊べるし、空気は澄んでて気持ちがいいし、星空もきれいだ。
でも、それって休みの期間に遊びに来て満喫するだけで十分じゃない?
実際の生活ってなると、この自然の豊かさが裏目にでるよ。
さて、では、田舎者による田舎をすすめない理由いってみよう!
田舎は不便だ。都会の当たり前はどこにもない
田舎をオススメしない理由は「不便で、不自由」だということ。
その不便さがいいんじゃないと思うかもしれない、だが、田舎を甘く見ないでもらいたい。
公共交通機関をあてにするな
まず、公共交通機関が不便すぎて使えない。
バスは1時間に1本あればいいほうだし、近くのバス停が遠い。最終のバスは6時、7時で終わってしまう。
電車はもっとひどい。最寄駅に行くまでに車で20分はかかってしまう。バスと同じように1時間に1本電車があればいいほうだ。つらい。
そして、料金。都会のように一律200円という安さはない。
乗れば乗った分だけ料金は高くなる。
公共交通機関は断然、都会の方が安く、便利だ。
車がないと生活できない
そう、田舎は車がないと生活できない。
近くのスーパーに歩いてなんて無理無理、歩いて行ける距離にスーパーなんて存在しない。コンビニなんて見当たらない。
スーパー、銀行、役場どれも車を使わないと行ける距離にはない。
ガソリン代も、車検代も税金も都会よりか安いってことはないから、交通費は田舎の方がかかってしまう。
おまけに車は消耗品だから、悪くなれば修理しなくてはいけないし、ガタがきたら買い換えないといけない。
子供が高校に進学した時には車で送り迎えもよく聞く話。
一家に一台?違う違う、一人に一台必要だ。
買い物に出かけたい?ちょっとお店を見て回りたい?車でイオンに出発だ!1時間以上かかるけど、仕方ないよね!
もしもの時の病院、そこに任せて大丈夫?
人間誰だって、病気になる。
いくら自然豊かで、空気がきれいでも、風邪はひくし、怪我もする。
そんな時、病院は欠かせない。
確かに、どこだって地域の総合病院がある。もしもの時はそこでお世話になる。病院が悪いわけではない、ただ、総合病院も全部の科が揃ってるわけでもない。専門的な医者に見てもらうためには都会に行くしかない。
専門の病院がないと助かる命も助からない可能性だってある。選択肢がないことが今後の生活や命に直結してしまう。
都会と田舎の医療格差は自分の命に関わる問題だから、田舎暮らしを考えている人にはそこはしっかり考えてほしい。
物価はそこまで安くないし、給料は低い
田舎は物価が安いって思ってる方結構いるんじゃないかな、確かにアパートの家賃なんかは都会と比べて安かったりするけど、スーパーの値段はそこまで違いはない、しかも、田舎の方が生活用品は高い。安いものが売ってないから、高いものを買うしかない。
一番の問題は給料の低さだ。
都道府県別 初任給ランキング【最新版】 [仕事・給与] All About
東京20万、宮崎17万…初任給で3万差がある。
ちなみに4大卒の私の初任給は15万!つらい、田舎ってだけで、ここまで違うのよ…
社会保険料や税金は変わらない&車の維持費がかかるから、自由に使えるお金は必然的に少なくなる。
自由に使えるお金が少なくなるとどうなるかって?
遊びに使うお金が少なくなるよね!
例えば、アイドルのライブとか考えると、東京の人はちょっとの交通費とチケット代とグッズ代で済むお金が、田舎者だと、会場までの航空チケット、その他交通費、宿泊費、チケット代、グッズ代と、東京の人の何倍ものお金がかかってしまう。
給料は少ないのに、社会保険料や税金は同じ、更に車の維持費、生活費、都会より生活にかかるお金は多いから、娯楽につかえるお金は少ない。娯楽に使えるお金は少ないのに、ライブ遠征にかかるお金は東京の何倍にもなってしまう。
田舎だと、楽しめる娯楽に制限がかかってしまう…つらい…
方言、何言ってるかわからない問題
これ、笑い事じゃない。田舎になればなるほど方言は強くなる、方言が強くなると聞き取れない、聞き取れないとコミュニケーションが取れない。
「なんて言いました?」って質問も方言で帰ってくるからわからぬ…つらい
旦那の実家と私の実家は宮崎の正反対の位置にあるんだけど、同じ県内ですら方言が強くて何言ってるかわからない問題が発生する。
慣れてくればニュアンスと力技で会話をするが、それまでがしんどくて、電話するのも苦痛だった。
おまけに、田舎のコミュニティはすごい。集落の人だったら全員知ってる、そして色々言ってくる。私のなかで一番しんどかったのは、旦那の実家の知り合いの高齢の方に、「子どもはまだか、はやくつくったほうがいいよ」って言われたことかな(笑)
そこで返答を誤ると、それが田舎コミュニティで広まる可能性が高いからろくなことは言えない、ただ笑って「そうですね」って返事するのがいっぱいいっぱいだった。
何言ってるかわからないし、悪い話はすぐ広まる。
田舎の人は親切だっていうけど、それはどこも同じだと思う、都会にだって親切な人はいるし、嫌な人はいる、田舎だって親切な人はいるし、嫌な人がいる、ただ田舎はその嫌な人から逃げることができないってのだけわかってほしい。
田舎のコミュニティってみんなが思ってるよりも閉塞感があって息苦しい。
結局、田舎に住んでると不自由がたくさんある
これまで田舎の悪いとこばっかり挙げてきたけど、田舎に住む私にとっては、田舎ってとっても不便で自由がない場所。
田舎で生活すると、選択肢もせまくなるし、使えるお金だって限られてくる。好きなことを好きに出来ない不自由さ、都会での当たり前が田舎にはない不便さ、それが田舎の当たり前になってるから、慣れってこわい。
結局何度も言うけど、この記事は田舎で生まれて、結婚して、たぶん、田舎で死んでいく私の田舎ディスでしかない。
田舎のいいところがあったら教えてください、田舎再発見していきたいと思います。